ニーズダイアリー

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THE MANZAI 2017 ウーマンラッシュアワー、話題の時事ネタの裏側にある漫才師としての覚悟?

THE MANZAI 2017

先日、フジテレビで放送されていましたね。

私、お笑いが昔から大好きなので、少しこの件について書きたくなってしまいました(笑)

THE MANZAIとは、2011年から2014年まではコンテスト形式で開催された漫才の賞レースで、M-1グランプリ復活以降は形を変えて年末のネタ番組として開催されています。

M-1グランプリのファイナリストである若手漫才師を始め、今は舞台よりもテレビでの活動が中心になっているような売れっ子芸人(タレントと呼ぶべきか)も久しぶりにネタを披露していましたね。

その放送の中で、THE MANZAI 2013チャンピオンであるウーマンラッシュアワーのネタが話題となり、ツイッターのトレンドにも上がっていました。

 

時事を切る放送ギリギリのネタが賛否両論

放送を観た方はわかると思いますが、ネタの内容は他の出演芸人に比べてもかなり異質。

時事ネタと言われれば爆笑問題さんや三拍子さんなんかがパッと思い浮かびますが、今回のウーマンラッシュアワーさんのネタはそれ以上に時事に全振りしていた印象です。

冒頭、最近芸人が起こした問題などを軽く切りつつ村本さんの嫌われキャラに上手く絡めてつかみ、地元の話題から原発問題、更には政治へと切り込みまくっていました(笑)

二人のいつものハイスピードな掛け合いを基本のフォーマットにしつつ、村本さんの皮肉交じりな誘導から中川パラダイスさんの綺麗な着地で時事を切り、徐々に会場のお客さんを惹き込んでいく漫才は、賞レースへ向けてギンギンに仕上げていた頃と変わらない完成度だったと思います。

テレビという影響力の強いコンテンツだからこそ出来る、国民に対して訴えかけるネタ

だと思い、そこに新しさを感じました。

 

村本さんの漫才師としての覚悟

最近テレビ番組で村本さんを見かける際は、持論をハッキリさせて自分を貫くスタンスのタレントさんとして、他のタレントさんに嚙みついたり嚙みつかれたり、という印象を抱いていました。

もう漫才では一線を退いて、テレビタレントさんなんだな、と。

 

ああ、私の思い違いだったようですね。

だってこのツイート、THE MANZAI 2017 プレミアマスターズ という舞台の一線を退いたレジェンド芸人さんのネタが久々に観られる!という番組の概念に真っ向勝負を挑んでいるような内容ですもんね(笑)

 漫才師としての覚悟というか、センターマイクを挟んで喋ることへの魂が感じられて、個人的にはかなり痺れました…

 

ウーマンラッシュアワーが漫才を変えるか

新しいこと、斬新なスタイルをやり始めると必ず周りからの評価は分かれます。

最近では、M-1グランプリ2017でのジャルジャルさんの「変な校内放送」というネタ。

決勝では6位に終わったものの、松本人志さんが最高得点を付けるなど、審査員によって点数にばらつきが見られましたね。

実際に本人達も後日談で、「変な校内放送」のネタが出来た時、漫才が変わるかもしれないと思ったと発言していました。

今のところ、M-1キングオブコントのような大きなお笑いの大会では、今回のウーマンラッシュアワーさんのような振り切った時事ネタは評価がされ辛いところがあると思います。

何をもってお笑い、漫才が変わると定義するかは難しいところです。

しかし、これが先駆けとなって、時事を切ったり政治を皮肉ったりするスタイルの漫才をする若手芸人さんが出てくるかもしれません。

今後のお笑い界からも目が離せないなあ。。。